質問本文情報
平成二十四年七月六日提出質問第三三〇号
サイバー攻撃に関する質問主意書
提出者 馳 浩
サイバー攻撃に関する質問主意書
国際ハッカー集団「アノニマス」について、日本の政府機関や政党などが被害を受けたサイバー攻撃に関わっているとされる。ウェブサイトに大量のデータを送りつけ通信障害を引き起こすDoS攻撃や、システムへの不正侵入による内容改竄などの攻撃を受けた。昨年、衆参両院や政府機関、企業などを狙ったサイバー攻撃により重要情報が窃取されるという事態が起きたことからもサイバー攻撃は安全保障や危機管理上の重要問題であり、情報セキュリティー確保の為の基盤整備が急務と考える。以上を踏まえ、次の事項について質問する。
二 犯行声明を出しているアノニマスはどのような集団・組織と認識しているか、政府の見解を示されたい。
三 今回の政府機関、政党などを狙った複数のサイバー攻撃の目的について、政府はどのように分析しているか認識を示されたい。
四 今回のサイバー攻撃に対し、警視庁が捜査に乗り出す方針を固めたとされるが、一般的にサイバー攻撃は攻撃元の犯人特定が困難であり、また海外からの攻撃に対して国境を越えた捜査が必要なことから、これまでも摘発検挙が充分行われてきたとは言えない状況にある。今回のサイバー攻撃に対して政府はどのような対応を行っていくのか見解を示されたい。
五 アノニマスは、今後更なるサイバー攻撃を仕掛ける声明を出しているとされるが、予測されるサイバー攻撃の脅威に対し、どのような対策を考えているか、見解を示されたい。
六 サイバー攻撃は国家安全保障、国防上の重要課題であり、より組織化、巧妙化する攻撃に対応していく為にも、情報セキュリティー対策に必要な法整備、組織整備が必要ではないか、政府の見解を示されたい。
右質問する。