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平成二十四年十一月十六日提出
質問第五五号

命と暮らしを守り、防災・減災に資する道路整備に関する質問主意書

提出者  木村太郎




命と暮らしを守り、防災・減災に資する道路整備に関する質問主意書


 近年、東日本大震災や集中豪雨などの災害が頻発する中、我が青森県においては道路、土砂災害、農林等各所管の危険箇所について、災害時に重要となる道路に危害を及ぼす可能性のある箇所が二千百五十四箇所も存在し、大規模な災害が発生し、すべての危険箇所が被災すると仮定すれば、孤立するおそれのある集落が二百七十五集落、避難所が五百八十五箇所にのぼり、人命を守るべき最適な避難場所・避難経路が確保されていないのが現状である。また、全国で原子力施設が高規格道路と隣接していない唯一の立地県である本県は、大規模災害時に広域的な避難や支援物資の輸送を可能とする主要幹線道路ネットワークの整備、防災体制の確立が急務であり、さらに、地域医療を支える「命を守る道路」、雪に強い安全・安心な道路の確保が不可欠である。
 産業や観光における活性化のために高速道路及び道路の使命が重いことは論を俟たないが、欧米先進国に比べ我が国は極端に公共事業を削減していることに著しい危機感を抱くとともに、我が国はその公共投資を今やらねば何時できるのか、国がやらねば誰がやるのかという局面に立たされていると考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 我が青森県を含む東北地方は、食料・エネルギーの供給に貢献しているが、南北に列なる急峻な山脈が、地域間交流の妨げになっており、また豪雪地帯が八割を占め、道路交通の冬期間においては大きな足かせにもなっている。防災公共の推進という観点から、またミッシングリンクを解消するため、高規格幹線道路の未整備区間の整備を早急にすべきと考えるが、野田内閣の見解如何。
二 一に関連し、東北地方は水害、続発する確率の高い地震・余震への対応等、防災に向けた地域高規格道路及び生活幹線道路整備への取り組み、緊急輸送路の確保が必須であると考える。今後において、財源を何処に求め、平成二十五年度予算ではどのように反映していくのか、野田内閣の見解如何。
三 一及び二に関連し、私の地元青森県から強い要望のある八戸・久慈自動車道、国道四十五号上北横断道路、国道一〇一号追良瀬バイパス二期工区・五所川原西バイパス・鯵ヶ沢道路などの津軽自動車道、国道七号浪岡バイパス鶴ヶ坂工区事業再開及び青森環状道路・常磐バイパス・浪岡バイパス等の四車線化、津軽自動車道へのアクセス道路である国道三三九号五所川原北バイパスなどの整備について、防災公共の推進という観点から、従来の進捗度を大きく加速させる必要があると考えるが、野田内閣の誠実な見解如何。
四 一〜三に関連し、青森県鯵ヶ沢町から秋田県能代市までに至る日本海沿岸地域は、世界自然遺産白神山地など数々の観光地を抱え、全国屈指の風光明媚なる海岸道路であるが、災害時或いは緊急時においてはその代替路線がない。西津軽能代沿岸道路における国道一〇一号牛島地区のバイパス化、岩崎バイパスの早期着工、須田バイパス、能代拡幅などの整備について、防災公共の推進という観点から、従来の進捗度を大きく加速させる必要があると考えるが、野田内閣の誠実な見解如何。
五 一〜四に関連し、青森県南津軽地域から秋田県鹿角地域、仙北地域に至るまでには十和田八幡平国立公園、温泉地、田沢湖を抱え、全国有数の観光地となっているが、狭隘・急カーブ・急勾配などに対する安全確保が急務となっている。角館大鰐間における国道二八二号、国道三四一号、国道四六号における盛岡秋田道路角館バイパスの早期完成・供用などの整備について、防災公共の推進という観点から、従来の進捗度を大きく加速させる必要があると考えるが、野田内閣の誠実な見解如何。
六 一〜五に関連し、命と暮らしを守り、防災・減災に資する道路整備について、平成二十五年度予算ではどのように反映していくのか、野田内閣の見解如何。

 右質問する。



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