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平成二十六年一月二十八日提出質問第一〇号
ミャンマーにおける邦人殺害事件の真相解明に関する質問主意書
提出者 鈴木貴子
ミャンマーにおける邦人殺害事件の真相解明に関する質問主意書
二〇〇七年九月、ミャンマーで民主化を求める僧侶や市民のデモをミャンマー軍事政権が鎮圧している中、その現場にいた日本人ジャーナリストの長井健司氏がミャンマー治安部隊に射殺される事件(以下、「長井事件」という。)が発生している。その一方で、二〇一二年四月二十一日、野田佳彦前内閣総理大臣は、訪日したミャンマーのテイン・セイン大統領と会談した際、同国における民主化等への取り組みを評価するとして、二十五年ぶりに同国への円借款を再開し、約三千億円の債権を段階的に放棄する旨表明している。右と「政府答弁書」(内閣衆質一八〇第二一三号)を踏まえ、質問する。
二 安倍晋三内閣が発足してから、「長井事件」に関し、ミャンマー側に真相解明の申入れをしたことがあるか否か、明らかにされたい。
三 安倍内閣として、対ミャンマーODAはどうあるべきと考えているのか説明されたい。
四 安倍内閣として、「長井事件」の真相解明がなされないまま、前野田政権においてミャンマーへの円借款を再開し、債権放棄に応ずるとの決定がなされたことをどう評価するか明らかにされたい。
五 安倍内閣として、「長井事件」の真相解明に取り組む考えはあるか。
六 五で、あるのなら、発生から七年目となる本年、具体的にどのような実効性のある方策を持って真相解明を目指すのか説明されたい。
右質問する。