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平成二十七年四月十三日提出
質問第一九七号

教科書袋に関する質問主意書

提出者  初鹿明博




教科書袋に関する質問主意書


 今年も入学式シーズンが終わりました。
 義務教育の小学校、中学校では教科書が無償で配布されることになっています。この教科書を初めて受け取る小学校に入学する新入生には、教科書が配布される際に文部科学省が作成した袋に入れられて配られています。
 この袋に書かれた文章について、恩着せがましい、気持ち悪い、怖い等とネット上で話題になっています。
 教科書をこの袋に入れて無償配布することは、昭和四十一年度から続いており、翌年、文部省から出された通達によると「各学校の校長は、この紙袋を受領し、これに教科書を収納して、入学式の当日等に、教科書無償給与の趣旨を説明して、児童に給与すること」となっています。
 昭和三十八年度に現在の無償配布が始まってから半世紀を経て、既に制度として定着している上、袋にこのような文章を載せることで、教科書無償給与制度の意義の理解を深めるという、当初、期待をしていた効果を果たしているとは到底思えません。また、過去十五回、小学校の入学式に参列していますが、校長先生の挨拶の中で通達に書かれているような趣旨の話を聞いたことは一度もありません。
 以上の観点から、以下質問いたします。

一 文部科学省からの文章を載せた袋に入れて教科書を配布している目的は何なのですか。
二 一の目的がこの方法で達成出来ているかどうか、検証はされましたか。
三 検証されたのなら、効果はどの程度あったのですか。
四 この袋の作成費用は年間でいくらですか。
五 表紙のイラストは昭和を彷彿させるような古い印象がありますが、今後変える予定はありますか。
六 これまで変えなかった理由は何ですか。

 右質問する。



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