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平成二十八年三月三日提出
質問第一六七号

沖縄担当特命全権大使の功績と評価に関する質問主意書

提出者  仲里利信




沖縄担当特命全権大使の功績と評価に関する質問主意書


 沖縄担当特命全権大使は、頻発する米軍人・軍属による事件・事故や基地から派生する様々な公害等、いわゆる沖縄に駐留するアメリカ合衆国軍隊に関わる事項等について、沖縄県民の意見及び要望を聴取し、外務省に伝えるとともに、米軍及び米国政府関係者との連絡・調整を行うため、平成九年二月に鳴り物入りで設置された。
 設置当初、沖縄県民はその役割と効果に大きな期待を寄せ、過重な基地負担の解消にいささかでも貢献するのではないかとの淡い希望を抱いた。しかし、相次ぐ事件・事故や公害等に対して、沖縄県や沖縄県議会、市町村、市町村議会、諸団体等がその都度抗議や意見書を提出し説明を求めたのにも関わらず、歴代の大使は異口同音に「本省に伝えます」とか「検討します」というありきたりの返事しか行ってこなかった。また検討後の結果についてもこれまで沖縄県民に丁寧な説明・報告は全く行ってこなかった。
 このため、沖縄県民は同大使を「単なるメッセンジャーに過ぎず無用の長物である」と考えているところである。
 そこでお尋ねする。

一 沖縄県や沖縄県議会等から内閣総理大臣や外務大臣、沖縄担当特命全権大使宛に提出された意見書や抗議決議等で、外務省沖縄事務所がその対応の窓口となった事案が、これまでに何件あり、そのうち大使が直接対応した件数と、事務所副所長が対応した件数及び職員が対応した件数を年度別に、大使、副所長及び職員の別毎に分けて明らかにされたい。
二 質問一に関連して、大使が対応した事案において、外務省に報告した件数とその内容、米軍や米国政府関係者と連絡・調整を行った件数とその内容、具体的に解決や成果に結びついた件数とその内容をそれぞれ明らかにされたい。
三 沖縄県民は、大使への抗議等において、歴代の大使が県民の思いや訴えを全く忖度せず、まるで「豆腐に鎹」のような対応に終始してきたことから、大使を称して「肩書のついたメッセンジャー」と評価しているが、政府は歴代の大使の功績や成果としてどのようなものがあると考え、また評価しているか。
四 政府は、大使の人選に当たって、どのような点に配慮しているのか。
五 外務省沖縄事務所における大使、副所長及び職員別の人件費と事務所経費を、設置後から今日まですべて年度別にそれぞれ明らかにされたい。
六 政府は、大使の費用対効果をどのように考えているか。
七 歴代の大使の業績や活動において、特筆すべき成果や役割、解決に至った事案等があれば具体的に列挙されたい。
八 沖縄担当特命全権大使と諸外国や国連等に派遣されている特命全権大使の業務や役割に違いがあるか。
九 大使のこれまでの功績や評価を鑑みると、引き続き設置する必要性に乏しいと思われるが、政府は大使の廃止を含めて見直しを行う考えはないか。

 右質問する。



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