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平成三十年十一月十六日提出質問第六五号
外国人技能実習生の失踪に関する質問主意書
提出者 松原 仁
外国人技能実習生の失踪に関する質問主意書
外国人技能実習生制度に関して、本年六月一日付厚生労働省『技能実習制度の現状』によれば、平成二十九年末時点で日本国に滞在する技能実習生の総数は二十七万四千二百三十三人とされる。他方、本年二月十九日付け法務省発表の資料によれば、平成二十九年に失踪した技能実習生の人数は七千八十九人と過去最多を記録し、過去五年の総計では二万六千三百六十三人に及ぶ。このデータは即ち、全技能実習生の約一割が失踪したという異常な現状を示しており、現在の技能実習生制度自体に問題があることを示唆している。また、失踪を促す違法な職業ブローカーの存在も指摘されている。技能実習生の失踪にかかわる現状認識について質問する。
1 現在日本国に滞在している全外国人技能実習生の総数は何名か。また、それに占める失踪者の割合は何パーセントに上るか。
2 失踪者の割合が多い出身国、業種を上位三位までお答えいただきたい。
3 失踪者の割合が多い出身国や業種以外の共通点を把握しているか。している場合、どのような共通点があるのか。
二 技能実習生に賃金の高い別の仕事を紹介し失踪を促し、仲介料を得ているブローカーについて
1 こうしたブローカーの存在を認識しているか。把握している場合、技能実習生本人や実習先企業への注意喚起などの対策を行っているか。
2 こうしたブローカーはインターネット上において、技能実習生の母国語で職業紹介のサイトや広告を運営しているとされる。こうしたサイトや広告を調査したことはあるか。
右質問する。