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令和元年十一月二十六日提出
質問第九八号

米軍三沢基地所属のF−一六戦闘機による模擬弾落下事故に関する質問主意書

提出者  高橋千鶴子




米軍三沢基地所属のF−一六戦闘機による模擬弾落下事故に関する質問主意書


 二〇一九年十一月六日十八時三十七分頃、米軍三沢基地所属のF−一六戦闘機が、青森県六ヶ所村の民有地に模擬弾を落下させた(防衛省説明資料)。落下地点は米軍の三沢対地射爆撃場から約四・八キロメートル、付近には六ヶ所村立南小学校や第二中学校、南こども園などがあり、民家が建ち並んでいる。
 米軍は事故発生の通報をただちに行わず、周辺自治体に情報が提供されたのは防衛省を経由して、翌日七日になってからだった。米軍は八日から模擬弾の回収作業を行ったが、一部破片を回収したのみで、現在も大部分は見つかっていない。にもかかわらず、十二日には飛行訓練を再開した。
 度重なる事故やトラブル、納得のいく説明や再発防止策もないまま、訓練を重ねていることに強く抗議する。県民の不安は大きく、政府の真摯な対応を求める。
 これらの状況を踏まえ、政府が把握していること及び見解について以下質問する。

一 模擬弾が回収されていないにもかかわらず、模擬弾だとする根拠は何か。
二 基地司令部から政府に通報があったのはいつか。政府から三沢防衛事務所、青森県、三沢市、六ヶ所村など周辺自治体へそれぞれ連絡したのはいつか。また、なぜ連絡が遅れたのか。
三 模擬弾が未だに回収されていない要因は何が考えられるのか。また、回収についてどうする考えか。
四 模擬弾が落下した要因は何か。
五 当該機は離陸後に落下地点上空を通過したのか。それとも三沢基地への帰還途中だったのか。
六 当日の訓練が通常訓練だとすれば、何時から何時まで訓練を行っていたのか。
七 模擬弾を搭載した戦闘機での訓練は年にどのくらい行っており、どのような目的で行っているのか。また、模擬弾を搭載した訓練を当面中止すると聞いているが事実か。
八 落下地点から約十キロメートルには六ヶ所原子燃料サイクル施設があるが、当該機が上空を飛行していたのか。
九 米軍機が六ヶ所原子燃料サイクル施設の上空を飛行するときは、事前に政府や地元自治体に通報する仕組みになっているのか。また、政府や地元自治体が独自に把握していればその回数を示していただきたい。
十 政府は今回の事故を受け、訓練や再発防止についてどのような申し入れを行ったのか。
十一 当該民有地の所有者に対して、どのような補償を行うのか。
十二 近接する小中学校などへの安全対策をどのように考えているのか。
十三 昨年の小川原湖への燃料タンク投下事故、海上自衛隊八戸航空基地の一時使用や緊急着陸などトラブルが続いている。全容解明と再発防止策がとられるまで、全ての訓練を中止させるべきではないか。

 右質問する。

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