質問本文情報
令和三年六月十日提出質問第一八二号
我が国のイカ不漁問題に関する質問主意書
提出者 逢坂誠二
我が国のイカ不漁問題に関する質問主意書
近年の我が国のイカ不漁問題に関して、次のそれぞれの事項に対する政府の見解を明示されたい。
一 日本のイカ漁獲量は、ここ三十年余りのピーク時に比較し、近年はどの程度まで落ち込んでいると政府は認識しているか、具体的データを用いて明らかにされたい。
二 近年のイカ不漁はどのような要因によると政府は認識しているか、具体的に明らかにされたい。
三 令和三年六月四日に発表された政府の「不漁問題に関する検討会とりまとめ」(以下、「検討会とりまとめ」という。)において、「スルメイカの不漁の要因としては外国漁船による漁獲の影響も大きい」と指摘されているが、これら外国漁船の操業の現状(操業隻数、漁船の規模、漁法など)を政府はどのように把握しているか、具体的に明らかにされたい。
四 スルメイカに関し、外国漁船は違法操業によって、どの程度の漁獲量を得ていると政府は認識しているか、具体的に明らかにされたい。
五 検討会とりまとめにおいて、「違法操業の停止等を関係国に対し、繰り返し申し入れる」ことが指摘されているが、政府がこれまでに取り組んだ申入れの具体的内容と今後の取組予定を、具体的に明らかにされたい。
六 検討会とりまとめにおいて、「我が国EEZから退去させるなど厳しい対応を行っていく必要がある」と指摘されているが、政府が現在行っている退去のための具体的対応(対応にあたる日本船の規模や隻数、退去させた外国漁船など)を明らかにされたい。
七 検討会とりまとめにおいて、「(日本海のスルメイカについては、)二国間の漁業交渉において違法操業に対する実効的措置を求めていくなど資源の保全に向けた交渉をしていくことが必要」と指摘されているが、政府がこれまでに取り組んだ交渉の具体的内容と今後の交渉予定を明らかにされたい。
八 検討会とりまとめにおいて、「日本海のスルメイカについては、多国間の漁業管理機関が設けられていない」との記述があるが、今後において、多国間の漁業管理機関を設けることに対する政府の見解を明らかにされたい。
右質問する。