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令和三年十一月十日提出
質問第二号

女性警察官の受傷事故等防止対策に関する質問主意書

提出者  松原 仁




女性警察官の受傷事故等防止対策に関する質問主意書


 近年、全国の都道府県警で女性警察官の割合が増加し、職域が拡大するとともに幹部登用も進んでいることは喜ばしい。しかしながら、職域が拡大するにつれ受傷事故や拳銃強奪の危険が増加することも懸念される。
 米国や英国などの警察では、圧縮窒素によって電極を飛ばして電流を流し、対象者に一時的な麻痺を起こさせることによって制圧する、いわゆるテーザーガンが広く採用され、大きな効果を上げている。米国の警察幹部研究フォーラムが平成二十一年に発表した調査結果によれば、テーザーガンを採用した法執行機関と採用していない機関を比較したところ、警察官の受傷は七十六パーセント減少し、対象者の受傷は四十パーセント以上減少していた。また米国ウェイク・フォレスト大学教授のウィリアム・ボーズマン医学博士が平成二十一年に米国緊急医学会の学会誌に発表した論文によれば、テーザーガンが犯罪容疑者に使用された千二百一件の事例を調査したところ、九十九・七五パーセントの対象者は全く負傷していないか軽微なけがをした程度だった。負傷した三件のうち二件は転倒した際の頭部外傷で、残る一件は横紋筋融解症だった。ボーズマン博士は、「警察が暴力的または戦闘的な容疑者を制圧するとき用いる他の選択肢と比較すると、これらの武器(テーザーガン)はたいへん安全のように思える」と述べている。
 我が国でも女性警察官にテーザーガンを携帯させ、警察官等けん銃使用及び取扱い規範とは異なる規則に基づいて運用されるべきと考えるが、政府の見解如何。

 右質問する。

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