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令和三年十一月十日提出質問第二二号
地域医療構想に基づく地域医療再編統合に関する質問主意書
提出者 緑川貴士
地域医療構想に基づく地域医療再編統合に関する質問主意書
厚生労働省が令和元年に公表した再編・統合の検証が必要な全国四百二十四の公的病院の一つに、秋田県大館市の扇田病院がある。公表を受けて、大館市は病床の在り方などを協議した結果、大館市は市立扇田病院の入院病床を廃止し、令和六年度から無床診療所とする計画を明らかにしている。
一 扇田病院のある地域などの住民を中心に「扇田病院を守る会」が結成され、扇田病院の無床化の動きに反対の声が上がっている。上記公表に端を発した問題であり、住民の疑問に正面から向き合わず、このまま押し切られることがあってはならないと考えるが政府の見解を伺う。
二 病床廃止の理由に、市は将来的な人口減や、地域に必要な病床数推計と現状の乖離を挙げているが、無償化はあまりに急な進め方であり、扇田病院は慢性期対応をはじめ地域に根差した医療を担っている。今後高齢化がさらに進み、慢性期の患者が増えると見込まれる中、病床を持ち、柔軟に対応できる病院の存在は重要であると考える。病床を全くなくしてしまうことで、療養期の患者が行き場に困ることがないか、再編・統合を進める前に、地域ごとに詳しい検証を行うように国が主導していく必要があるのではないか、政府の見解を伺う。
右質問する。