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令和五年三月十六日提出
質問第二二号

二〇二五年国際博覧会の開催地の地盤問題に関する質問主意書

提出者  櫻井 周




二〇二五年国際博覧会の開催地の地盤問題に関する質問主意書


 二〇二五年国際博覧会の開催地であり、大阪・夢洲地区特定複合観光施設の建設予定地である夢洲は、浚渫土砂や建設残土、廃棄物等の埋め立てによってつくられた人工島であり、土壌汚染や地盤沈下、液状化の問題が指摘されている。
 大阪港周辺には我が国の高度経済成長を支えた重化学工業が立地していた。PCB(ポリ塩化ビフェニル)やダイオキシンが含まれる大阪港の浚渫土砂は、夢洲二区および夢洲三区に埋め立てられた。また、夢洲一区にはダイオキシンやPCBなど有害化学物質が含まれている焼却灰が埋め立てられた。こうした経緯から夢洲の土壌が汚染されていることは明らかであった。したがって、大阪・夢洲地区特定複合観光施設の建設予定地においては、土壌汚染対策、液状化対策、地中埋設物の撤去費用として、大阪市は七百八十八億円を計上した。
 大阪湾は沖積層だけでなく洪積層も沈下することが関西国際空港の建設により明らかになった。大阪府の「液状化の可能性詳細図」によれば、夢洲は液状化指数のPL値が二十以上であり液状化が激しいとされている。このような地盤であれば、高層建築物や地下構造物の建設は困難が予想される。加えて、東日本大震災や阪神淡路大震災では護岸が沈下倒壊など損傷したが、南海トラフ地震が発災すれば夢洲においても同様の損傷が懸念される。
 そこで、以下、質問する。

一 国際博覧会の開催地と夢洲地区特定複合観光施設の建設予定地は同じ夢洲であり同じ性質の地盤であるが、国際博覧会の開催地については、土壌汚染対策および液状化対策はどのように行うのか。
二 国際博覧会の開催中に南海トラフ地震などの地震が発生した場合には、入場者の安全はどのようにして確保するのか。
三 国際博覧会の建設によって発生する建設残土は、どこに処分するのか。また、建設残土をどのように処理するのか。

 右質問する。

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