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令和五年六月七日提出質問第七九号
特異な才能のある子ども(いわゆるギフテッドやメンサ等)の教育に関する質問主意書
提出者 吉田はるみ
特異な才能のある子ども(いわゆるギフテッドやメンサ等)の教育に関する質問主意書
報道によると、令和三年度の不登校の小中学生の人数は、前年度から四万九千人近く、率にして二十五パーセント増加し、二十四万四千九百四十人と過去最高となっている。また、不登校の小中学生の増加は九年連続で、十年前と比較すると小学生は三・六倍、中学生は一・七倍に増え、特に中学生は二十人に一人が不登校となっている。
このような深刻な事情から、画一的ではない教育の実施が早急に求められているところ、いわゆるギフテッドやメンサと呼ばれる、生まれつき高い知能や才能を持つがゆえに、同年代の子との人間関係がうまく構築できない、公教育における授業に関心を持てずに苦しむ子どもたちも同様に、画一的ではない個性に合った教育を必要としている。
海外では高IQに対する専門家が学校などにいて、子どもにその可能性を見つけた場合にはテストを受けさせたり、数ケ月にわたり専門家が張り付いて報告書をまとめ、それを元に子どもや家族は支援を受けたり、その子に合う学習環境を与えられ、才能を伸ばしている事例もあるが、日本ではそのような体制作りが全くできておらず、各家庭に任されているのが現状である。
多様性を認め、子どもたちの個性に応じた学習環境の支援をすることは、いわゆるギフテッドやメンサ等と呼ばれる子どもたちとその家族の救いとなるだけでなく、多彩な才能を伸ばすことになり国益にもつながる。
まずは、海外での事例をもとに、日本ではまだ数少ない高IQに対する専門家の育成及び学校教諭への教育が最優先事項と考えるが、政府においてそのような計画はあるか。
また、仮にそのような計画があるとしても、制度が整うまでに何年もかかり、現在苦しむ子どもたちは救うことができない。そこで、既に制度の整った海外への留学支援を行うことは直ちに対応できる支援としては有益であると考えるが、政府においてそのような計画はあるか。
右質問する。