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令和六年六月六日提出
質問第一二四号

日本サッカー協会がミャンマーサッカー連盟と締結したパートナーシップ協定に関する質問主意書

提出者  櫻井 周




日本サッカー協会がミャンマーサッカー連盟と締結したパートナーシップ協定に関する質問主意書


 我が国は、ミャンマーにとっての最大の支援国として、同国の民主化プロセスを後押ししてきた。二〇二一年二月一日に発生したミャンマー国軍によるクーデターは、民主化への努力と期待を踏みにじるものであり、クーデターを引き起こした国軍による現体制の正当性は全く認められない。クーデター以降、ミャンマーでは、国際社会の度重なる呼びかけにもかかわらず、国軍や警察による民間人に対する暴力が継続し、多数の民間人が死傷している。このことは、二〇二一年六月八日の衆議院本会議で決議したとおりである。軍によって殺害された犠牲者の中にはミャンマー代表のサッカー選手も含まれている。
 そうした中で、日本サッカー協会は、本年五月二十二日にミャンマーサッカー連盟とパートナーシップ協定を締結した。以下、政府の認識を質問する。

一 ミャンマーサッカー連盟のゾーゾー会長はクーデターを実行したミャンマー国軍に近い政商との指摘があるが、政府はゾーゾー会長とミャンマー国軍との関係をどのようなものと認識しているか。
二 本協定の締結は日本とミャンマー国軍とのつながりを認めることにもなりかねないと考えるが、政府の認識は如何に。
三 日本サッカー協会がミャンマーサッカー連盟と協定を締結したことが、ミャンマーの軍政権のプロパガンダに利用されるリスクがあると考えるが、政府の認識は如何に。
四 ミャンマー国軍がミャンマー国内に施設した地雷によって足を失う被害が数多く発生しているところ、サッカーボールを蹴ることができない体になったミャンマー市民が多くいる中でサッカー選手育成を謳うのは残酷で無神経と考えるが、政府の見解は如何に。
五 岸田文雄総理大臣は令和三年十月八日の衆議院本会議において「自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く」と発言するなど、人権を極めて重視していると理解するが、公益財団法人である日本サッカー協会が人権を蹂躙する組織とパートナーシップ協定を締結することを看過するのか。公益財団法人として相応しくないことから公益財団法人のステイタスの剝奪を検討することを提案するが、政府の見解は如何に。

 右質問する。

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