質問本文情報
令和六年六月十七日提出質問第一七二号
外務省の人事管理の現状と課題等に関する質問主意書
提出者 山崎 誠
外務省の人事管理の現状と課題等に関する質問主意書
令和六年六月三日に開催された外務省「官房タウンホールミーティング」において、志水史雄官房長より「一貫した基本方針は、職員一人一人を大事にすること。日本外交に貢献したいという志を持ち続け、多様な職員が働きやすさと働きがいを持って働ける外務省にしたい」との趣旨の発言があり、「職員一人一人が個々の能力を最大限発揮できる多様で柔軟な働き方の実現を目指して」と題する各種改革取組の現状に関する説明がなされたと聞いている。ついては、外務省の人事管理の現状と課題等について、質問する。
一 外務省において若手職員の退職状況はどのようになっているか。二十歳代、三十歳代の退職の状況について、過去五年間の職種別の退職者数、それぞれの退職理由について、可能な限り回答されたい。
二 令和六年六月三日に開催された「官房タウンホールミーティング」において、人事評価の「理由」の開示、内部通報者の保護について、訴えがあったところ、具体的にどのような訴えであったのか、当該訴えに対し、外務省としてどのような対応をとるのか。可能な限り説明されたい。
三 外務省で把握している省内のパワー・ハラスメント(以下、「パワハラ」という。)事案について、過去五年間の件数、また、どのような役職者及び職員からのパワハラであったのか、その役職別に可能な限り回答されたい。また、それらパワハラ事案にどのように対処し、その結果を外務省員に対して公表しているのか、回答されたい。
四 外務省内のメンタルヘルス対策の責任者は誰か。人事課の担当業務をみると、医師がメンタルヘルス対策等を担当することとなっているが、医師としてメンタルヘルス事案について具体的にどのように対処しているのか。直接、当該職員を診察することはあるのか、診察結果については人事課内で共有されることはあるのか。回答されたい。また、医師が一人だけ人事課内にいる体制では、人事課側に都合の良い判断をするリスクが高くなるのではないかと危惧されるが、公正性を担保できるのか。見解を示されたい。
五 外務省内に設置されている監察査察室について、外務省外部の人材はどのように配置されているか。査察監査に基づき適宜かつ公正な対応処置を講じるために、どのような運営をとっているのか。参与として、大使経験者を複数配置しているが、どのような機能を果たしているか。明確に説明されたい。
右質問する。