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令和六年十一月二十八日提出
質問第三三号

いわゆる「ひのえうま」に関する質問主意書

提出者  櫻井 周




いわゆる「ひのえうま」に関する質問主意書


 二〇二六年は十干十二支でいうところの「ひのえうま(丙午)」の年である。江戸時代には「ひのえうまの年に生まれた女性は気性が激しく夫を殺す」といった迷信が生まれ、「産み控え」の風潮が生まれたとされる。この迷信は、明治維新後の近代日本のみならず、第二次世界大戦後の日本社会にも受け継がれたとされている。統計上、一九六五年の出生数が百八十二万三千六百九十七人であったところ、直近の「ひのえうま」の年に当たる一九六六年は百三十六万九百七十四人であり、前年比四十六万人以上の減少となった。翌年の一九六七年の出生数は百九十三万五千六百四十七人、翌々年の一九六八年の出生数は百八十七万千八百三十九人であり、一九六六年のみ出生数が少ないのは「ひのえうま」の迷信が、国民の妊娠、出産の動向に何らかの形で影響したからであると巷間考えられている。二〇二四年の出生数について統計開始以来過去最低の七十万人割れとなることが確実視され、少子化対策は全社会的な課題となっていることに鑑み、以下質問する。

一 政府による二〇二六年の出生数の推計はどれほどか。
二 二〇二六年の出生数の推計には「ひのえうま」の影響を加味しているか。
三 二〇二六年に新生児が産まれる場合、その多くはその母親が二〇二五年中に妊娠をすることとなる。すなわち、二〇二六年の出生数への対策は二〇二五年に行わなければならないことを意味する。政府は二〇二五年中に「ひのえうま」に関する対策を講じる用意はあるか。あるとすればそれはどのようなものか。
四 一九六六年の出生数は大きく落ち込んだものの、一九六七年の出生数は一九六五年の出生数を上回り、いわゆる「X字回復」を見せたことから、一九六六年の「ひのえうま」の影響は一時的なものであったと考えられる。他方、この時期は高度経済成長期であったことが出生数の回復に大きく寄与したと考えられる。ひるがえって、低成長、人口減少にある現代、二〇二六年に「ひのえうま」の影響があり出生数が減少した場合、二〇二七年の出生数は「X字回復」をすることができると政府は考えるか。
五 少子化対策は全社会的な課題となっていることについて政府の見解を明らかにされたい。
 
 右質問する。

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