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令和六年十二月十七日提出
質問第九九号

弾道ミサイルの脅威に関する質問主意書

提出者  松原 仁




弾道ミサイルの脅威に関する質問主意書


 今年十一月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、北朝鮮西岸付近から北東方向に向けて複数の短距離弾道ミサイルを発射し、少なくとも七発は、最高高度約百km程度で、約四百km程度飛翔したものと推定されている。同ミサイル発射を含め、北朝鮮は、今年に入りこれまで、十一回の弾道ミサイルを発射している。
 北朝鮮は、昨年も、少なくとも十八回の弾道ミサイル発射を行い、合計で二十五発以上を発射している。
 北朝鮮は、弾道ミサイル発射実験を重ねることで、保有する弾道ミサイルの射程や性能を多様化・高度化させている。特に固体燃料の採用や迎撃困難な多弾頭技術の進展は、日本を含む極東アジア地域のみならず国際社会にとって深刻な脅威となっている。
 このように、北朝鮮の弾道ミサイルの保有は、日本を含む国際社会全体の平和と安定に深刻な脅威を及ぼしている。
 政府に対して、国民の安心・安全を確保するために、北朝鮮が保有する弾道ミサイルの脅威に対し、迅速かつ効果的な対応をすることが求められていることから、次のとおり質問する。

一 北朝鮮が保有する弾道ミサイルに対する認識について
 1 政府として、北朝鮮が保有する弾道ミサイルに関し、日本国民の生命や財産の安全に対する脅威と認識しているか明らかにされたい。
 2 前項の脅威に対し、我が国が保有する現状のミサイル防衛システムで対処可能か。また、北朝鮮によるミサイル技術の進展をも踏まえて、現状の弾道ミサイルへの対応能力は十分と認識しているか。
二 北朝鮮による弾道ミサイル発射の認識体制について
 1 北朝鮮が弾道ミサイルを発射したとの情報を、政府機関独自で一次情報として把握しているか明らかにされたい。
 2 地球上空約六十〜千kmの範囲に存在し、電波を反射または屈折させる性質を持っているとされる電離層は、弾道ミサイルの発射時に生じる音波や圧力波による影響を受けるとされている。前項において、独自把握が行えていない場合、電離層を継続的にモニタリングし、電離層の変化から弾道ミサイル発射を予測するシステムを整備すべきと考えるが、政府の見解如何。
三 弾道ミサイルの被害軽減策について
 1 北朝鮮による弾道ミサイル発射から日本に着弾するまで最短でも七分は要するとされている。前条のとおり、北朝鮮による弾道ミサイル発射を我が国独自に早期認識するシステムが確立できれば、七分という時間は、国民が避難するために非常に重要な時間といえる。政府が進めている特定臨時避難施設の新築建築物の地階での整備を早期に進めるべきと考えるが、そのための施策として具体的に検討している施策があれば明らかにされたい。
 2 前項において、人口が密集している首都圏での新築建築物の地階での特定臨時避難施設の増設のためには、民間による設置を促すことも必要ではないかと考えるが、政府として民間と協力した施策につき、具体的に検討している施策があれば明らかにされたい。
 
 右質問する。

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