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令和七年四月二十一日提出質問第一五七号
太陽光発電設備の安全性に関する質問主意書
提出者 島田洋一
太陽光発電設備の安全性に関する質問主意書
二〇一一年三月二十五日、政府は建築基準法施行令を改める閣議決定をし、「土地に自立して設置する太陽光発電設備のうち、高さが四メートルを超えるもの」を建築基準法の規制対象外とした。その結果、該当する設備は、工事完了後の行政・第三者機関による安全検査の受検義務から除外され、建築確認も不要となった。
建築物の屋上に設置する太陽光発電設備についても、二〇二三年三月十三日に国土交通省住宅局建築指導課長が各都道府県建築行政主務部長宛てに発出した通知に「メンテナンス等を除いて架台下の空間に人が立ち入らない」等の条件を満たせば、建築確認が原則不要とされた。以後、設計強度の適合可否の確認は業者側に委ねられている。
前記の改正等が、太陽光発電設備の安全性低下につながり、強風に弱い設備が全国に点在する状態を招いたのではないかと考える。
そこで以下、質問する。
一 二〇一二年度から二〇二四年度における、太陽光パネルや架台の飛散、倒壊など人命および財産を損ないかねない事故の発生件数について、政府の把握するところを可能な限り回答されたい。
二 規制対象外となった太陽光発電設備を再び建築基準法の規制の下に置くなど、安全性を強化する措置を取るべきと考えるが、石破茂総理大臣の見解を問う。
右質問する。