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令和七年六月十七日提出
質問第三五一号

コメ作況指数の公表廃止に関する質問主意書

提出者  緑川貴士




コメ作況指数の公表廃止に関する質問主意書


 政府は、毎年のコメの作柄を示す「作況指数」について、農家の実感と異なることから廃止するとしている。以下質問する。

一 同指数よりも実際の収量が平年より少ないケースが確認される等、生産現場との乖離が指摘されるが、同指数は現状、コメの生産量を唯一、客観的に推し量ることができる指標である。実態に合っていないのであれば、指標の改善を図り実態に合うよう、まずは努めるべきであり、廃止の結論には飛躍があると考えるが、政府の見解を伺う。
二 同指数は昭和三十一年以来、コメの豊凶を明瞭に示す指標として活用されてきた経緯があり、公表の廃止となれば、約七十年にわたり蓄積された過去のデータとの比較ができなくなるほか、政府の農政を検証する重要な機会を逸し、コメ政策に対する政府の責任が不透明になるおそれがある。政府の見解を伺う。
三 同指数は、農業協同組合が概算金の金額を検討する際の重要な材料であるほか、流通現場ではコメの仕入れや価格交渉の前提となる情報であり、同指数の公表廃止はコメの価格形成に混乱が生じる懸念がある。政府の見解を伺う。
四 三に関し、コメの収穫量調査についてはデジタル技術の導入を進め、予測精度を改善していくというが、同調査が概算金を決める際や、流通現場でのコメの仕入れや価格交渉のための情報となりうるものと考えているのか。そうである場合、同調査の改善には一定期間が必要であり、現場での同調査の活用にも時間を要するものと考えるが、政府の見解を伺う。
五 コメ作況指数や収穫量調査を含め、統計調査に対する適切な予算配分と人員配置が、同調査の円滑な実施と正確なデータ収集を可能にし、その結果得られる統計の信頼性も高めていけると考える。統計分野の人員・予算の削減が進められてきたが、政策立案や行政運営の根拠となる基礎情報を提供する重要な分野であり、同人員・予算の充実を図ることが不可欠であると考えるが、政府の見解を伺う。
 
 右質問する。

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