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令和七年十一月六日提出質問第四五号
旧統一教会の政治的関与に関する質問主意書
提出者 大西健介
旧統一教会の政治的関与に関する質問主意書
韓国当局は二〇二五年九月二十三日、「世界平和統一家庭連合(以下「旧統一教会」)」の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を、政治資金法違反、不正請託禁止法違反、証拠隠滅教唆、業務上横領の容疑で逮捕した。
また、特別検察官チームは、旧統一教会が二〇二三年に当時与党だった国民の力の党大会に向け、権氏を党代表にするために、同党へ信者を集団入党させた疑惑に関しても捜査を行っており、旧統一教会への家宅捜索で確保した信者約百二十万人の名簿と、約五百万人の党員名簿を照らし合わせ、約十一万人の同一人物を確認した。
旧統一教会を巡っては、わが国においても、東京地裁が三月、文部科学省の解散命令請求に基づき解散を命じる決定を出している。そこで、これらを踏まえ、以下について政府に対し質問する。
一 わが国において解散決定の理由となった違法な献金勧誘で集めた資金は、韓国に送金されている疑惑があり、日本からの資金の流れや日本法人への指示なども含め、組織の実態や違法・不正行為の内実についても徹底的に解明するため、韓国政府に対して情報提供等の協力を求めるべきではないか。
二 旧統一教会は、日米韓で政界工作を行った疑いがあり、わが国においても、信者を集団入党させている事実はないか、教団との関係が多く明らかにされた与党自民党の党員名簿を確認する必要があるのではないか。
三 韓総裁の韓国での逮捕を機に、わが国において改めて中立な第三者機関を設けて、旧統一教会と政党や政治家との関係を徹底して調査すべきではないか。
右質問する。

