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令和七年十一月十一日提出
質問第六〇号

医療研究や医薬品研究・開発における患者参画(PPI)に関する質問主意書

提出者  阿部祐美子




医療研究や医薬品研究・開発における患者参画(PPI)に関する質問主意書


 医療研究や医薬品の研究・開発において、患者団体との協働は必須となり、諸外国においてその体制が急速に構築されている。例えば欧州において、EUPATI(European Patients' Academy on Therapeutic Innovation)は、患者が医薬品研究・開発に主体的に関わるための教育と参画推進プログラムを提供し、製薬会社・研究機関・規制当局に対しても患者参画の文化とスキルを普及している。アメリカやヨーロッパではこの十数年の間に多くの団体が実践例を積み重ね、学術大会において高レベルの議論がなされるまでに進展した。しかし日本国内のPPIは患者への啓発にとどまり、多くの研究者・医療従事者には届いていない。また協働のスキルを備えた患者団体も数少ないのが実情である。高市内閣の日本成長戦略会議では十七の重点分野の一つに創薬・先端医療を掲げているが、PPIの遅れは創薬における研究や治験の遅れを招く懸念もある。そこで、質問する。

一 国内ではいまだ、患者を「研究対象」ととらえる風潮が強いが、研究パートナーとして参画・協働するとの認識を育むため、研究者・医療従事者への啓発や体系的な研修、実践のための体制構築を行う必要があると考えるが、見解を問う。
二 PPIを進めるには、患者側がパートナーとしての力量を高めることも不可欠である。研修の体系化やガイドライン作成、参画した患者への心理面のサポートなどを担えるよう、患者会の育成と強化、ならびにそのための支援が必要と考えるが、見解を伺う。

 右質問する。

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