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令和七年十一月二十六日提出
質問第八七号

国境を超える匿名・流動型犯罪グループの対応に関する質問主意書

提出者  藤原規眞




国境を超える匿名・流動型犯罪グループの対応に関する質問主意書


 特殊詐欺を敢行する匿名・流動型犯罪グループは、SNS等で高額な報酬を示唆して、いわゆる闇バイトとして、詐欺電話をかける「かけ子」等を募集し、犯行に加担させるなどしている。
 近年、特殊詐欺を敢行する犯罪グループは、架け場等の拠点を小規模化・多様化して短期間で移転させる傾向を強めているほか、首謀者や指示役に加え、架け子・架け場が海外に所在するなどのケースもみられると、令和六年度版の警察白書に記述されている。
 隣国の韓国では、カンボジアに渡航した若者の多くが、周囲に「出稼ぎに行く」と事前に伝えていた。自ら不法行為に加担する人もいれば、犯罪組織に監禁され、特殊詐欺の「かけ子」などをさせられたり、不法賭博サイト運営のために自身の通帳口座を貸すことを強要されたりする人もいると報道されている。
 ソウル新聞によると、南東部・慶尚北道と大邱広域市では、昨年から今年十月十五日時点までで、二十から三十代の若者の行方不明申告が二十二件あったという。今年八月、カンボジアで犯罪組織に監禁され、「暴行や拷問に伴う激しい痛みによる心臓まひ」で死亡し遺体で発見された韓国人男子学生も、南東部・慶尚北道出身で、西部・忠清南道(チュンチョンナムド)の大学に通っていた。
 日本人も例外ではない。令和七年十月七日、カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、愛知県警は中国籍の男女を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕した。詐欺電話をかけたとして同容疑などで逮捕された日本人二十九人を、現地で管理していた容疑による。
 今年二月には、ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺では、日本から渡航した高校生の少年二人が保護され、帰国した。現地では、特殊詐欺のうその電話をかける「かけ子」をさせられていたとみられている。
 韓国政府は令和七年十月十六日、政府の代表団をカンボジアに派遣し、外務省の金珍我第二次官らは、フン・マネット首相らと面会。韓国警察庁とカンボジア警察庁間では、カンボジア警察内に連絡担当官として韓国の警察官を派遣する「コリアデスク」設置構想なども協議が進められており、韓国人の犯罪行為に従事するためのカンボジア渡航に対する対応を検討している。
 以上を踏まえて質問する。

一 ミャンマーやタイなどにおいて、犯罪グループに利用され逮捕された日本人の人数を、政府は把握しているか。把握しているのであれば、過去、海外で特殊詐欺の実行犯等の容疑で逮捕された人数を示されたい。
二 昨年から今年にかけて、宮城県と愛知県の少年がミャンマーの詐欺拠点に渡航している。未成年が容易に犯罪に巻き込まれることが明らかになった。未成年の海外渡航に際して、未成年単独や片方の親のみ、または親以外の大人の方と渡航する場合、親の「渡航同意書(英文)」を持参することは任意となっている。今後、未成年の海外渡航につき、犯罪に巻き込まれる可能性を念頭に、出国手続を厳格化するなどの対策を講ずる必要があると考えるが、政府の考えを伺いたい。
三 青少年が海外の特殊詐欺犯罪に巻き込まれていることから、韓国政府は、カンボジアに警察官を派遣する「コリアデスク」設置構想などの協議が進めており、韓国人が犯罪行為に従事するためのカンボジア渡航に対する対応を検討している。日本でも、未成年を含む複数の日本人が海外の犯罪に巻き込まれている現状に鑑み、韓国警察と同様の対応が求められると考えられるが、政府の見解を伺いたい。

 右質問する。

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