答弁本文情報
平成十九年十月五日受領答弁第四六号
内閣衆質一六八第四六号
平成十九年十月五日
内閣総理大臣 福田康夫
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員鈴木宗男君提出北方領土墓参団が国後島ラシコマンベツ墓地への上陸を拒否された件に関する再質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員鈴木宗男君提出北方領土墓参団が国後島ラシコマンベツ墓地への上陸を拒否された件に関する再質問に対する答弁書
一について
外務省として、御指摘の報道については承知しているが、御指摘の「ロシア外務省が産経新聞の取材に対して右のように答えたこと」については承知していない。
御指摘の北海道新聞社からの取材に対する回答を行ったのは、外務省欧州局ロシア課の事務官であるが、その氏名については、個人情報保護の観点から公表していないこともあり、お答えすることは差し控えたい。
お尋ねについては、先の答弁書(平成十九年九月十八日内閣衆質一六八第八号)一、三、五及び八についてでお答えしたとおり、ロシア連邦政府より外交ルートを通じ、御指摘の墓参団の訪問予定地のうちラシコマンベツ墓地への上陸訪問について、ロシア側内部における調整がつかず実施できない旨の連絡があり、御指摘の墓参団の同墓地への上陸訪問が中止となったものであり、また、ロシア連邦政府当局は、ロシア側内部における調整がつかなかった具体的理由を明らかにしていない。
御指摘の首席事務官より現地の関係者に対し、御指摘の墓参団のラシコマンベツ墓地への上陸訪問が実現するよう強く働きかけるとともに、同墓地への上陸訪問の中止について遺憾の意を申し入れた。
お尋ねについては、外務省のしかるべきレベルからロシア側に対し強く働きかけを行ったが、外交上の個別のやり取りの詳細について明らかにすることは、今後、北方領土墓参事業の円滑な遂行に支障を来すおそれがあることから、お答えすることは差し控えたい。