答弁本文情報
平成十九年十月十九日受領答弁第一〇二号
内閣衆質一六八第一〇二号
平成十九年十月十九日
内閣総理大臣 福田康夫
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員鈴木宗男君提出国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する第三回質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員鈴木宗男君提出国連総会における「先住民族宣言」の採択に関する第三回質問に対する答弁書
一について
平成八年四月の「ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会」の報告書の1(4)において、明治以降、我が国が「北海道開拓」を進める中で、アイヌの人々の伝統的生活を支えてきた狩猟、漁労が制限、禁止され、また、アイヌ語の使用を始め伝統的な生活慣行の保持が制限され、アイヌの人々の社会や文化が受けた打撃は決定的なものとなり、貧窮を余儀なくされたこと等が指摘されており、このような事実関係については、政府としても同様に考えている。
「先住民族の権利に関する国際連合宣言」にいう「先住民族」の定義については、先の答弁書(平成十九年九月二十五日内閣衆質一六八第二四号)四についてで述べたような状況にあることから、諸外国においてどの民族が「先住民族」に該当するのかについて、お答えすることは困難である。
御指摘の「白老町アイヌ施策基本方針」に関する報道については承知しているが、地方公共団体の個別具体の施策について見解を述べることは差し控えたい。
先の答弁書(平成十九年九月二十五日内閣衆質一六八第二四号)四について並びに六及び七についてで述べたとおりである。