答弁本文情報
平成二十二年十一月二十四日受領答弁第一六二号
内閣衆質一七六第一六二号
平成二十二年十一月二十四日
内閣総理大臣 菅 直人
衆議院議長 横路孝弘 殿
衆議院議員橘慶一郎君提出レアアース問題の我が国製造業に与える影響と対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員橘慶一郎君提出レアアース問題の我が国製造業に与える影響と対策に関する質問に対する答弁書
一について
レアアースを使用する御指摘の「最終製品に欠かせない部品や材料」の中で、世界全体の生産量に占める我が国企業の生産量の割合が極めて高いものとしては、パーソナルコンピューター等に使用される磁気ディスク記憶装置のガラス基板、自動車に使用される触媒コンバータの触媒材料、デジタルカメラ等に使用される光学ガラス等が挙げられる。
製造業は、我が国経済の活力と雇用を支える重要な役割を担っているが、特に材料分野において、我が国の企業は世界最高水準の技術力を有しており、一部の材料製品については、世界全体の生産量に占める我が国企業の生産量の割合が高いと認識している。
特定の材料の生産において世界全体の生産量に占める割合が高い企業は全国各地に所在しており、こうした企業が我が国経済を活性化させる役割は重要であると認識している。経済産業省としては、こうした企業に対しても、技術開発支援や国内立地支援など各種の支援策を行っている。
政府としては、レアアース等の供給確保に向けて、「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」(平成二十二年十月八日閣議決定)において、鉱山等の開発や権益の確保、レアアース等代替技術の開発、廃製品からのレアアース等の回収及びレアアース等への依存低減等を目的とした企業の設備投資に対する支援に、取り組むこととしたところである。