答弁本文情報
平成二十三年七月二十九日受領答弁第三三二号
内閣衆質一七七第三三二号
平成二十三年七月二十九日
内閣総理大臣 菅 直人
衆議院議長 横路孝弘 殿
衆議院議員柿澤未途君提出デフレの定義等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員柿澤未途君提出デフレの定義等に関する質問に対する答弁書
一及び二について
政府は、デフレを「持続的な物価下落」と定義しており、平成二十一年十一月の月例経済報告以降、我が国経済は緩やかなデフレ状況にあると判断している。
デフレからの脱却は、政府の重要な課題である。
物価の下落は、実質負債や実質金利負担を増加させるマイナスの面がある一方、例えば、名目所得や名目資産が一定である場合には、実質所得や実質資産を増加させるプラスの面があると考えている。御指摘の与謝野内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の発言は、このようなプラスの面も考慮する必要があることを述べたものである。
三についてで述べたとおり、政府としては、デフレからの脱却を重要な課題と位置付け、その実現に向けて取り組んでいるところであり、御指摘のような「支障」はないものと考える。
お尋ねの「デフレ下では失業は増えるのか否か」という点については、どのような背景によってデフレが生じたかにより左右されるため、一概にお答えすることは困難である。