答弁本文情報
平成二十四年二月十七日受領答弁第五五号
内閣衆質一八〇第五五号
平成二十四年二月十七日
内閣総理大臣 野田佳彦
衆議院議長 横路孝弘 殿
衆議院議員中島政希君提出皇室典範改正に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員中島政希君提出皇室典範改正に関する質問に対する答弁書
一及び二について
政府としては、皇室の御活動をどのように安定的に維持し、天皇皇后両陛下の御公務の負担をどのように軽減していくかは、大変緊急性の高い課題であると認識している。その上で、皇室典範(昭和二十二年法律第三号)第十二条において「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。」と規定されている皇族女子の身分等の問題に絞り、皇位の継承の問題とは切り離して検討を行うこととしたものである。
なお、安定的な皇位の継承を維持することは、国家の基本に関わる事項であり、政府としては、国民各層の様々な議論も十分に踏まえながら、検討していく必要があると考えている。
政府としては、皇室の方々が国政に関与したと受け取られないよう十分に留意しつつ、今後の皇室の在り方など皇室の将来に関わる問題について、皇室の方々のお気持ちを酌み取る努力を行ってまいりたい。