答弁本文情報
令和七年六月二十七日受領答弁第三一二号
内閣衆質二一七第三一二号
令和七年六月二十七日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員吉田はるみ君提出東京外かく環状道路の費用便益比に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員吉田はるみ君提出東京外かく環状道路の費用便益比に関する質問に対する答弁書
一について
関東地方整備局事業評価監視委員会において、令和二年度に、東京外かく環状道路のうち東京都練馬区から同都世田谷区までの区間(以下「東京外環(関越〜東名)」という。)の費用便益比(貨幣換算した便益を費用で除したものをいう。以下同じ。)は一・〇一と示したところであるが、令和二年十月に同都調布市において発生した地表面の陥没及び地中の空洞に関する事故を踏まえた最新の費用便益比の数値については、算出していない。
二について
道路の事業再評価においては、費用便益比は重要な要素の一つであるが、これに限らず、環境への影響、災害時における人や物資の輸送の確保といった貨幣換算が困難な効果などにより総合的に評価を実施するものであり、東京外環(関越〜東名)における道路事業に限らず、御指摘の「B/Cが一を下回」ることのみをもって道路事業の中止等の判断をするものではない。また、お尋ねの「決定権者」については、国土交通省道路局長である。
三について
お尋ねについては、二についてで述べたとおり、道路の事業再評価においては、環境への影響、災害時における人や物資の輸送の確保といった貨幣換算が困難な効果などにより総合的に評価を実施するものである。