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答弁本文情報

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令和七年六月二十七日受領
答弁第三四二号

  内閣衆質二一七第三四二号
  令和七年六月二十七日
内閣総理大臣 石破 茂

       衆議院議長 額賀福志郎 殿

衆議院議員奥野総一郎君提出障害年金不支給判定急増の報道に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員奥野総一郎君提出障害年金不支給判定急増の報道に関する質問に対する答弁書


一について
  
 お尋ねについては、令和七年六月十二日の参議院厚生労働委員会において、福岡厚生労働大臣が「特に、その内訳を見ますと、精神障害の上昇が大きいということが確認をされたということでございます。不支給割合がなぜ上昇したかにつきましては、障害等級の目安よりも下位等級に認定されて不支給となっているケースなどが寄与している可能性が示唆をされたところでございます。こうした結果を踏まえまして、今回、今後、この審査プロセスの運用改善を徹底するとともに、精神障害の方などの令和六年度以降の不支給などの事案について速やかに点検を行うこととしているものでございます」と答弁しているとおりである。

二について
  
 お尋ねについては、令和七年六月十七日の参議院厚生労働委員会において、政府参考人が「今般の調査では、事前確認票は職員が等級案を記載する欄があり、等級案も含め、認定医が審査する際の参考情報という位置付けであるが、認定医のヒアリングでは、事前確認票は助かっているが、等級案を見て決めているわけではないといった旨の話がございました」と答弁しているとおりであり、御指摘の「制度運用上」の「問題」の有無について一概にお答えすることは困難である。

三について
  
 お尋ねについては、令和七年六月十七日の参議院厚生労働委員会において、政府参考人が「認定医のヒアリングでは、事前確認票は助かっているが、等級案を見て決めているわけではないといった旨の話がございました。(中略)障害等級の目安と診断書の内容を基に総合的に認定する仕組みとなっておりまして、職員が等級案を記載する必要性は高くないと考えられることから、等級案を記載することは廃止することとしております」と答弁しているとおりである。

四について
  
 前段のお尋ねについては、御指摘の「当該報告書」に記載のとおり、「令和七年三月の報道を踏まえ、日本年金機構では、その時点で認定医の審査過程で不支給と見込まれた審査中の事案について、より丁寧な審査を行う観点から」、御指摘のような「対応が必要と判断した」ものと承知している。
 後段のお尋ねについては、御指摘のように「通常」は行われていないが、「当該報告書」に記載のとおり「より丁寧な審査を行う観点から」、御指摘の「確認」が行われたものと承知している。

五について
  
 お尋ねについては、御指摘のように「確認」を終えて決定したものは、御指摘の「令和六年度決定分」には含まれていない。

六について
  
 前段のお尋ねについては、一についてでお答えしたとおりである。
 後段のお尋ねについては、令和七年六月十二日の参議院厚生労働委員会において、福岡厚生労働大臣が「特に、その内訳を見ますと、精神障害の上昇が大きいということが確認をされたということでございます。不支給割合がなぜ上昇したかにつきましては、障害等級の目安よりも下位等級に認定されて不支給となっているケースなどが寄与している可能性が示唆をされたところでございます」と答弁しているところであり、必ずしも御指摘の「可能性」を否定するものではないが、いずれにせよ、「当該報告書」において、「過去の事案について、障害認定基準やガイドラインに則り、適切な判定が行われているかどうかを確認する」と記載しており、これに基づき、適切に対応してまいりたい。

七について
  
 御指摘の「割合」については、平成二十八年七月に厚生労働省が策定した「国民年金・厚生年金保険精神の障害に係る等級判定ガイドライン」において、「ガイドライン施行後の認定状況については、・・・認定結果等について検証を行い、施行後三年を目途に、必要に応じてこのガイドラインに基づく認定の見直し等を検討する」としたことを踏まえ、当該認定の実績を集計し、令和二年九月十日の社会保障審議会年金事業管理部会で公表したものであるが、通常の業務において集計していないため、網羅的に把握しておらず、お答えすることは困難である。

八について
  
 お尋ねについては、御指摘の「当該報告書」において、「日本年金機構理事長や障害年金センター長を含め、特定の職員が、審査を厳しくすべきといった指示を行っていた等の事実は、ヒアリングでは確認できなかった」と記載しているとおりである。

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