答弁本文情報
昭和二十八年六月九日受領答弁第五号
(質問の 五)
内閣衆質第六号
昭和二十八年六月九日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
衆議院議員中村高一君提出国鉄中央線複々線実現に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員中村高一君提出国鉄中央線複々線実現に関する質問に対する答弁書
1 緊急対策として、本年度はとりあえず、ラツシユ時間帯の急行線電車を、現在設備で可能限度の八両編成とし、将来は十両編成として混雑の緩和を図りたいと考えている。
2 中野以遠は現在複線であるが、電車の外に、旅客列車及び貨物列車が共用しているので、別に複線を増設しなければ、急行電車の運転は不可能である。
3 中野以遠の急行電車の運転については、線路増設と、これに伴う諸設備、変電所、電車等の増備並びに各駅の拡張等が必要でばく大な工費を要し、かつ、中野 ― 東京間の輸送力強化を別途考慮せねばならないので早急に実現することは困難である。
右答弁する。