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平成十九年七月二日提出質問第四四六号
財団法人国策研究会理事長の手紙が北海道サミットに及ぼす影響等に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
財団法人国策研究会理事長の手紙が北海道サミットに及ぼす影響等に関する質問主意書
一 「諸君!」二〇〇七年八月号の五十六頁から六十八頁にかけて、「〈拉致された国土・北方四島〉を諦めてなるものか!漁師銃殺事件から一年。『プーチン後』を見据え、日本は積極、果敢に行動を開始せよ」との見出しで、ノンフィクション作家の上坂冬子氏、新井弘一財団法人国策研究会理事長(以下、「新井氏」という。)、長谷川俊輔根室市長の対談記事が掲載されているが、「諸君記事」の六十八頁に、「新井氏」の発言として、「二月に、私が関係する国策研究会に、中川昭一政調会長をお呼びしました。聞けば、中川さんは、そのすぐ後に、首相官邸で安倍さんと会うスケジュールになっているという。これは良い機会と思い、中川さんに手紙を託すことにしました。内容は、“来年のサミットは、ぜひ北海道の洞爺湖で開いてください”というものです。洞爺湖なら、各国のリーダーたちも北海道の事情を多少なりとも勉強してくるでしょうし、そうすれば北方領土問題は避けて通れないはずです。かつての『ベルリンの壁』と同じものが根室沖に厳存するわけですから。世界に向け『北方領土』を発信する、またとないチャンスです。中川さんが手紙をどう処理されたか知りませんが、洞爺湖に決まって喜んでいますよ。この機会を決してむだにせず、攻めに転じる気概を持たなければ。」との記述があることを政府は承知しているか。
二 一の記述にある、「新井氏」から中川昭一政調会長に託された手紙(以下、「手紙」という。)を安倍首相は読んだか。
三 二〇〇八年のサミット開催地が北海道の洞爺湖に決定する経緯に、「手紙」が何らかの影響を及ぼしたという事実はあるか。
四 一の記述で「新井氏」が述べているように、北海道洞爺湖でサミットが行われることが、北方領土問題を世界に向けて発信するチャンスであると政府は認識しているか。
右質問する。