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平成十九年十二月十二日提出
質問第三二一号

国営諫早湾干拓事業の農業用水に関する質問主意書

提出者  前原誠司




国営諫早湾干拓事業の農業用水に関する質問主意書


 去る十一月二十日に完工した国営諫早湾干拓事業は、来春の営農開始のために準備が進められているが、その農業用水を調整池に依存することに対する懸念が払拭されているとは言い難い。すなわち、アオコの大量発生に象徴されるように、工事完了後も依然として悪化したままの水質で、技術的に農業使用に耐えられるか、また汚染水で作られた農作物というイメージが販売の妨げになるのではないか、そうした中で農家経営が成り立つのか、といった懸念である。
 そこで、農業用水を調整池以外に求める方法を模索するために以下質問する。

一 「国営諫早湾土地改良事業変更計画書(干拓)」によれば、干拓地営農で消費される水量を四九二万立方メートルと見込んでいるが、周辺畑地(たとえば諫早市の飯盛北部地区など)実施値と比べて過大ではないか。この数値を導き出した計算式と諸係数をすべて、具体的に示した上で、政府の見解を明らかにされたい。
二 調整池以外に代替水源を求めるとすれば、本明川や仁反田川など周辺河川から余剰水の導水、耕作放棄地を活用した溜池の造成、下水処理施設(たとえば諫早中央浄化センター)放流水の再利用、干拓地内の遊水池に集められた雨水・排水の再利用など、いくつかの手段を検討すべきではないか。これら各手段の利点と問題点、および費用の概算を示した上で、政府の方針を明らかにされたい。
三 長崎県による諫早湾干拓調整池水質保全計画や九州農政局が直接行ってきた水質改善事業など、調整池の水質改善のために多額の費用が投じられてきたが、水質データから見てその効果は小さかったと言えるのではないか。これまで行ってきた事業とその年度別予算額、および各事業の費用対効果の結果を示されたい。また、今後予定されている水質改善のための各事業費用と、前記代替水源にかかる費用との比較結果を示した上で、政府の見解を明らかにされたい。

 右質問する。



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