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平成二十二年十月一日提出
質問第三号

尖閣諸島沖で起きた衝突事件に係る中国側による駐中国日本国大使の呼び出しに関する質問主意書

提出者  浅野貴博




尖閣諸島沖で起きた衝突事件に係る中国側による駐中国日本国大使の呼び出しに関する質問主意書


 本年九月七日、尖閣諸島周辺に侵入した中国漁船が、我が国の海上保安庁巡視船に衝突する事件(以下、「衝突事件」という。)が起きた。右を踏まえ、質問する。

一 「衝突事件」の発生を、政府、特に外務省はいつ把握し、具体的にどの様な初動対応を取ったのか説明されたい。
二 「衝突事件」発生後、中国側は丹羽宇一郎駐中国日本国大使を何度も呼び出し、抗議をしていると承知する。また九月十二日には、日本時間の深夜一時に丹羽大使を呼び出すという、我が国を代表して中国に赴任している丹羽大使に対し、常識外れの対応を取っている。右につき、同月十七日、前原誠司外務大臣は、深夜の記者会見において、「(丹羽大使が)呼ばれたのは三回。二回は(日本側から)抗議に行った」との説明をしている。一方で、在中国日本国大使館の説明等によると、丹羽大使が呼び出されたのは五回であるとの報道もなされていたが、右に関する事実関係は実際にどの様になっているのか。丹羽大使が中国側から呼び出され抗議を受けた、並びに丹羽大使側から中国側に出向き抗議を行った事案に関し、それぞれの日時、場所、丹羽大使が受けた抗議及び同大使が行った抗議の内容、中国側の人物の官職氏名等につき、時系列に全て詳細に説明されたい。
三 九月十二日、在中国日本国大使館はどの様にして深夜に丹羽大使の呼び出しを受け、どの様にしてそれを丹羽大使に伝えたのか、詳細な経緯を説明されたい。
四 そもそも丹羽大使として、九月十二日、深夜一時の呼び出しという非常識な中国側の要求に応じたのはなぜか。
五 九月十二日の中国側の呼び出しについては、連絡を受けた大使館側が、日を改めて連絡をする旨、淡々と対応をすれば良かったのではないか。
六 「衝突事件」については、我が国は被害者であり、加害者は中国である。中国がこれほど強硬な態度に出るのは、尖閣諸島を巡り、日中間に領土問題が存在するということを国際社会にアピールし、尖閣諸島に係る問題を既成事実化させることが真の目的であると思料する。これ以上本件を巡る日中間の衝突が激化することを避け、何より我が国の国家主権に関わる認識を明確に示す上でも、丹羽大使を一度本国に召還する必要があるのではないか。前原大臣の見解如何。

 右質問する。



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