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平成二十三年八月十一日提出
質問第三九二号

節電における収蔵品の保護に関する質問主意書

提出者  木村太郎




節電における収蔵品の保護に関する質問主意書


 酷暑で知られる群馬県館林市内の県立館林美術館や文化財約十一万点を収蔵する東京国立博物館など、首都圏の博物館や美術館が電力十五パーセント削減の義務付け対象となっており、保存するために不可欠な空調について、展示の一部閉鎖や展示期間の短縮に踏み切らざるを得なく苦慮していると聞く。
 文部科学省によると、国内の博物館数は千二百四十八館で、そのうち首都圏には約四分の一を占める二百九十四館があるとしており、殆どの施設は菅総理の思いつきも甚だしい「脱原発」に囚われるあまり保管施設を避け、事務所などを中心に節電をしているものと思われるが、多くの貴重な収蔵品の命を守るため、国として、博物館も病院と同様に節電の義務付け対象から外すべく指導することが必要と考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 首都圏の博物館や美術館が、電力使用制限令への対応や節電対策により、収蔵品を保存するために不可欠な空調に関し、展示の一部閉鎖や展示期間の短縮に踏み切らざるを得なく苦慮していることについて、どのように分析しているのか、菅内閣の見解如何。
二 一に関連し、殆どの施設は菅総理の思いつきも甚だしい「脱原発」に囚われるあまり保管施設を避け、事務所などを中心に節電をしているものと思われる。資源小国の我が国がどのように経済力を堅持し、当面の復旧・復興に立ち向かわなければならないという総合的な道筋すら明確化せず、ただヒステリックに無用の発言を連発してきた菅総理の罪は重いと考えるが、菅内閣の見解如何。
三 一及び二に関連し、貴重な収蔵品を数多く抱える施設が、このまま保存するために不可欠な空調を節約、努力したが、その効果も虚しく収蔵品にカビが生え、ヒビが入るなど決定的な劣化が生じた場合、責任の所在は何処にあるのか、菅内閣の見解如何。
四 一〜三に関連し、鳩山前総理は「命を大切にする」と強調したが、当然現政府与党もそれを踏襲していると想像に難くない。多くの貴重な収蔵品の命を守るため、国として、博物館も病院と同様に節電の義務付け対象から外すべく指導することが必要と考えるが、菅内閣の見解如何。

 右質問する。



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