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平成二十八年九月二十六日提出質問第一二号
空港職員に対する麻しん(はしか)の予防接種の必要性に関する質問主意書
提出者 初鹿明博
空港職員に対する麻しん(はしか)の予防接種の必要性に関する質問主意書
関西地方を中心に、麻しん(以下「はしか」という。)の流行が拡大しています。
国立感染症研究所によると、今年の感染者数は百十五人(九月十四日現在)で、既に昨年一年間の感染者数三十五人を上回っています。
我が国は、はしかについては、平成二十七年に世界保健機関(WHO)から、土着のウイルスによる感染が三年間確認されていないということで、排除状態にあることについての認定を受けています。
それにもかかわらず、はしかが流行している背景は、国際化が進み、国境を越えて人が行き来するようになっているためで、それにより海外からはしかが持ち込まれ、国内で広がっていっているのです。
はしかの流行を防ぐには、国内に持ち込まれないように水際で防ぐことが重要ですが、まさに水際で食い止める機能を果たさないといけない関西国際空港で、今年、集団感染が発生してしまいました。
今年九月二十日現在における大阪府の発表によると、関西国際空港の従業員三十三人が感染したほか、陽性者との接触者二人、その他の陽性者七人が感染と、関西国際空港に関係した人だけでも四十二人が感染しています。
関西国際空港に限らず、全ての空港が海外から持ち込まれたはしかの感染源となることが、今後ないようにする必要があります。
以上を踏まえて、以下質問します。
二 空港職員のはしかの抗体検査を速やかに行い、抗体価の低い職員については、早急にはしかの予防接種を行う必要があると考えますが、政府の見解を伺います。
三 海外から持ち込まれたウイルスによる国内でのはしかの感染拡大を防止することが、公衆衛生上重要なことだと考えるので、空港職員のはしかの予防接種については、接種費用を公費で補助してでも進めるべきだと考えますが、政府の見解を伺います。
右質問する。