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令和二年四月十四日提出
質問第一七三号

イージス・アショア配備候補地の絞り込みに関する質問主意書

提出者  亀井亜紀子




イージス・アショア配備候補地の絞り込みに関する質問主意書


 イージス・アショア配備計画をめぐり、「むつみ演習場と新屋演習場にイージス・アショアを配備した場合、二基で最もバランス良く我が国全域を防護できる」に係る根拠について、政府の説明は不十分である。
 「なぜ、むつみ演習場と新屋演習場が候補地なのか」という住民と自治体の疑問にも、未だ政府から明確な根拠が示されず、候補地周辺地域では種々の混乱が続いている。
 よって、以下のとおり質問する。

一 防衛省の「第二回説明会資料(平成三十年防衛省)」(二十四頁)において、「配備候補地の検討過程」として、「配備候補地の分析」と「配備候補地の絞り込み」に、「米国ミサイル防衛庁の協力を得て検討」と記載されているが、
 1 いかなる経緯で米国ミサイル防衛庁の「協力」を得ることになったのか。
 2 検討の時期はいつからか。
二 米国ミサイル防衛庁の「協力」について、
 1 日米で、陸上自衛隊新屋演習場や、むつみ演習場の現地視察・調査等を実施したのか。
 2  「数理的な分析」だけで、むつみ演習場と新屋演習場を「選定」したのか。
 3  地元住民の住宅・生活地との距離は実地に踏査したのか。
 4 むつみ演習場は古来より活火山の溶岩台地であり、この台地を大濾過槽にして湧き出る地下水を農業用水、飲料として、代々住民は生活を営んできたが、「候補地の絞り込み」にあたって地域の自然や史実は勘案したのか。
三 防衛省の再説明資料「(別冊)イージス・アショアの配備について(令和元年十二月)」(十一頁)においては、「これまでに実施したシミュレーション分析の結果」、むつみ演習場と新屋演習場が最も適切な組み合わせだと説明している。
 1  「シミュレーション分析」とは何か、具体的に説明されたい。
 2  秋田県知事及び秋田市長による「イージス・アショアの配備候補地に係る検討等について(申入れ)(令和二年一月三十一日)」にもある「秋田県付近及び山口県付近に配備することにより、国土全域をバランス良く防護できるとした数理的な分析結果」(一頁)について、改めて具体的に説明されたい。
 3  「防護範囲のイメージ」の楕円形は誤解を招いているので、円形にすべきではないか。
四 防衛省は、「平成三十年(二〇一八年)五月二十八日に、(防衛)省内の委員会で陸自むつみ演習場と陸自新屋演習場を配備候補地として選定し、更なる調査を進めていくことを確認した上で、六月一日に対外公表を実施」(第二回説明会資料二十四頁)したとしている。
 1 「省内の委員会」について具体的に説明されたい。
 2 この「選定」における米国ミサイル防衛庁の関与・「協力」について、具体的に説明されたい。
 3 閣議決定から半年も経たない時期に配備候補地を選定・絞り込みを行ったことは、拙速ではないか。
五 むつみ演習場から二十q圏内に、萩市街と島根県津和野町、島根県益田市があり、特に萩・津和野においては観光業が重要な産業である。山口県萩市・阿武町だけでなく、島根県に対する説明も必要と考えるが、如何か。

 右質問する。

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