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令和五年十一月二十日提出
質問第五五号

子宮頸がん予防のHPVワクチンの男性への適用に関する質問主意書

提出者  松原 仁




子宮頸がん予防のHPVワクチンの男性への適用に関する質問主意書


 HPV(ヒトパピローマウイルス)は、女性の子宮頸がんの原因であり、男性にとっても性感染症やがんを引き起こす。厚生労働省の審議会で令和四年八月からHPVワクチンの男性の定期接種化についての議論が始まっている。
 令和五年八月一日より、東京都中野区は、HPVに感染した男性との性交渉による女性への感染及び子宮頸がんの発症を防ぎ、男性の性感染症を防止し、接種を希望する保護者の経済的負担を軽減するため、任意予防接種の費用助成を開始した。この中野区の事業では、小学六年生から高校一年生相当の男子を対象とし、全額助成を行うものである。ただ、男子HPVワクチン予防接種は任意の予防接種なので、接種するかしないかは、接種対象者の希望と医師の判断によるものである。
 また、東京都は、男性向けの助成を始める区市町村の負担を補助する形で検討を進めると承知している。
 以上のことを踏まえ、以下質問する。

一 子宮頸がん及び性感染症の感染拡大予防に関して住む地域で差があるべきではなく、国は全国一律に補助を行うべきだと考えるが、政府の見解如何。
二 一に関連して、国が一律に、たとえば、小学六年生から高校一年生相当の男子を対象とした全額助成を行う場合、どの程度の予算が必要になるのか。概ねの予算額を示されたい。
三 子宮頸がんを予防するためには、HPVワクチンの接種と検診受診率のアップが必要だと思われるが検診受診率には地域差が大きい。この差はどのような理由で生じると思われるか。政府の見解如何。
四 三に関連して、検診受診率のアップについて、どのように改善すべきと考えているのか。検診受診率の目標や、具体的な対策があれば示されたい。
五 子宮頸がんの早期発見、早期治療のためには、罹患が疑われる者が医療機関に出向いての受診、検診を待つのみでは十分ではない。受診を躊躇している間に手遅れになる場合がある。そこでオンラインによる受診や検査キットなどを用いたセルフチェック検査等、同時に多方面からのアプローチが必要だと思われるが、政府の見解如何。

 右質問する。

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