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平成十九年十月二十二日提出
質問第一四二号

海上幕僚監部による海上自衛隊補給艦給油量の誤差隠蔽に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




海上幕僚監部による海上自衛隊補給艦給油量の誤差隠蔽に関する質問主意書


一 海上自衛隊の補給艦が二〇〇三年二月にインド洋で米補給艦に給油した量を巡り、二十万ガロンから八十万ガロンへと防衛省が訂正した問題で、海上幕僚監部が二〇〇三年当時から誤りに気づいておきながら、当時の防衛庁長官に真実を報告せず、隠蔽していたこと(以下、「隠蔽」という。)が明らかになったが、なぜ「隠蔽」は行われたのか。その原因、経緯を明らかにされたい。
二 二〇〇三年五月九日、当時の福田官房長官が記者会見で「キティホークの燃料消費は一日二十万ガロンで、(海自提供の燃料は)ほとんど瞬間的に消費してしまう。イラク関係に使われることはあり得ない」と述べ、また当時の石破防衛庁長官は同年同月十五日の参議院外交防衛委員会で「アメリカに確認したところ、二月二十五日に米補給艦に二十万ガロン燃料提供した」旨答弁しているが、福田官房長官と石破防衛庁長官が右の答弁を行う以前に海上幕僚監部が「隠蔽」を行い、両氏に対して真実を伝えていなかったということか。
三 「隠蔽」に主導的役割を果たした人物及び「隠蔽」に第一義的責任を負う人物は誰か。「隠蔽」に関わった人物の官職氏名を全て明らかにされたい。
四 二〇〇七年十月二日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一六八第四三号)では、二〇〇三年二月のインド洋における海上自衛隊の補給艦による米補給艦への給油量が二十万ガロンではなく八十万ガロンであったことについて、「これは、平成十五年当時、海上幕僚監部において給油量に関するデータを集計する作業を行った際、当該米補給艦への給油量を他の艦船への給油量と取り違えて入力した事務的な誤りによるものである。」との答弁がなされているが、右の事務的な誤りに政府が気づいたのはいつか。
五 「隠蔽」が発覚したのはいつか。
六 四の事務的な誤りに政府が気づいてから、五の「隠蔽」が発覚するまでの間、なぜ政府は「隠蔽」に気づかなかったのか。
七 三の人物に対してどのような処分が検討されているか明らかにされたい。
八 二〇〇七年十月二十二日の朝日新聞一面には、「当時の担当者は二十万ガロンから八十万ガロンに増えても、イラクへの転用はないから重大な問題ではないと判断したようだ」との防衛省首脳のコメントが掲載されているが、右コメントに対する政府の見解如何。イラク戦争への転用がなかったので、実際は八十万ガロンの給油量を二十万ガロンとした誤りを公表しなくても問題はないと政府は考えているか。
九 シビリアンコントロールの定義如何。
十 八のコメントにあるように、イラクへの転用はないから給油量の誤差は重大な問題でないと判断し、誤差を隠蔽することを決めた海上幕僚監部の行動は、シビリアンコントロールの観点から問題であると政府は考えるか。

 右質問する。



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