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平成二十一年二月二十七日提出
質問第一六三号

急激に悪化する景気を改善するための景気対策の規模に関する質問主意書

提出者  滝  実




急激に悪化する景気を改善するための景気対策の規模に関する質問主意書


 内閣府が二月十六日に発表した二〇〇八年十〜十二月期のGDP速報値は実質で前期比三・三%減、年率換算で十二・七%減となった。もしも二〇〇九年一〜三月期も前期比で三・三%の減少が続けば二〇〇八年度の実質経済成長率はマイナス三%となる。二〇〇九年度も同様、もしくはそれより更に低い経済成長率になるのではないかと、民間のシンクタンクは予想している。この急激な景気悪化を食い止めるための景気対策について質問する。

一 内閣府は平成二十年度第二次補正予算全体のGDP押し上げ効果は一%、そのうち定額給付金の押し上げ効果は〇・一五%と発表している。これだけでは現在の急激な景気悪化を防ぐには不十分であるが、どう考えているのか。
二 今年一月十六日に内閣府で発表された「経済財政の中長期方針と一〇年展望」では二〇〇九年度の実質成長率は〇%であるとしている。しかし、民間調査機関が発表している経済予測には、二〇〇九年度の実質成長率は三〜六%台のマイナスとの見方が多い。なかでも二月二十四日に日本経済新聞に発表された日本経済研究センターの予測はマイナス三・七%である。政府の〇%成長予測は楽観的すぎるのではないか。
三 もしも、二〇〇九年度の実質成長率は三〜六%台のマイナスという予測が正しく、しかも第二次補正予算全体のGDP押し上げ効果は一%であるならば、二〇〇九年度の実質成長率を〇%にまでに引き上げるための追加の補正予算の規模は第二次補正予算の三〜六倍にしなければならないが、どう考えているのか。
四 しかしながら、政府としてはゼロ成長を目指すのではなく、最低でもプラス二%程度の成長を目指すべきであり、その場合は第二次補正予算の五〜八倍の規模が必要であるが、どう考えているのか。
五 その追加の補正予算の財源は赤字国債によらざるを得ないが、どう考えているのか。それとも政府紙幣発行の可能性も考えられるのか。
六 大規模な財政出動の財源を赤字国債によらざるを得ない場合には、政府は日銀に対して国債買い入れの増額を求める必要があるとの意見がある。そのような意見をどう考えるか。
七 中央銀行が大規模に国債を買い入れることに抵抗を感じるのであれば、アメリカやEUなどと話し合い、例えば各国GDPの十%の国債を中央銀行に買わせ、それに相当する規模の財政出動を行って内需拡大策を協調して行うことにしてはどうか。

 右質問する。



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