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平成二十一年六月二十三日提出質問第五八二号
公務員の天下り団体及びそれらの団体に対して交付されている補助金等に関する質問主意書
提出者 鈴木克昌
公務員の天下り団体及びそれらの団体に対して交付されている補助金等に関する質問主意書
公務員の天下り問題は、民間の公正な競争を阻害する恐れがあるのみならず、天下りした当該OBを通じて出身省庁との間で談合などの違法な行為が行われる事例が後を絶たないばかりか、随意契約等の不適切な取引が行われる温床になっていることなどが指摘されている。こうした違法な行為や不適切な取引は、ひいては財政資金の浪費や無駄遣いとなる恐れが大きく、昨今の極めて厳しい我が国の財政事情に照らして大きな問題と言わなければならない。
我が国の財政は、今後ますます高齢化が進むことで、社会保障関係費が毎年度一兆円近く自然増するものと見込まれており、またそれを全て増税によって賄おうとすると国民の負担増は極めて大きなものとなり、多くの国民が増税に喘ぐことは必至である。我々は、今後の高齢化社会における必要な財源を、先ずは行財政の無駄遣いの排除によって捻出する努力をすべきであると考えている。
以上のような基本的な考え方に立ち、以下、公務員の天下り団体及びそれらの団体に対して交付されている補助金等について質問する。
改めて、十二兆一千億円の詳細な内訳を全て明らかにされたい。
二 また、麻生総理は「十二兆一千億円のうち人件費は〇・八%です。」と述べている。上記一における十二兆一千億円の内訳に即して、各経費毎の人件費を示されたい。
三 十二兆一千億円のうち、人件費の割合が〇・八%として、それが天下りOB二万五千人の人件費の一部に充当されているとすると、天下りOB一人当たり平均の人件費はどの程度となるか示されたい。
四 上記一−三の各項目における状況は、先に述べた、今後の高齢化社会における必要な財源を、先ずは行財政の無駄遣いの排除によって捻出する努力をすべきであるとの考えに合致するものであるか、政府の見解を明らかにされたい。
右質問する。