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平成二十四年三月五日提出
質問第一一八号

国産リンゴの輸出に関する質問主意書

提出者  木村太郎




国産リンゴの輸出に関する質問主意書


 先般、財務省が発表した貿易統計によると、一月に輸出された国産リンゴは、最大の輸出先である台湾向けを含め七百トンを切り、対前年同月と比べ九十パーセントも落ち込んだ。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、リンゴも風評被害に苦しんできたが、生産地も含め関係機関の努力や台湾側の理解も進み、台湾向けリンゴの輸出が回復基調の中で今回の激減となった。
 小泉内閣のとき、私は農林水産大臣政務官の任にあったが、その際農林水産省に輸出促進室を設け、日本産の農林水産物を海外に輸出し、攻めの農林水産業を展開することを目標に今日まで取り組んできている。
 このような中、青森県産リンゴの台湾向け輸出が、一つのお手本的な存在となっている。これらの努力が続けられている局面において、近年青森県産リンゴが二万四千トン前後台湾に輸出された実績のある年もあり、大きな効果も表れてきた反面、今回激減したことにしっかりとした対応をすることが極めて重要と考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 今回の貿易統計によるリンゴの輸出の激減について、国はどのように分析しているのか、野田内閣の見解如何。
二 一に関連し、風評被害は沈静化したと判断しているのか。また、風評被害を今後拡大させないためにも、国は今後どのように対応していくのか、野田内閣の見解如何。
三 青森県産リンゴを始め国産リンゴの輸出促進について、今後、国は具体的にどのような目標を立て、また、そのためにどのような施策をもって促進していくのか、野田内閣の具体的な見解如何。
四 日本周辺の国・地域において、日本産リンゴと競合している他国産リンゴの状況は、具体的にどのようになっていると分析しているのか。また、競合する中で、日本のリンゴの優位性をどのように高め、輸出促進に努めていくのか、野田内閣の見解如何。

 右質問する。



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