質問本文情報
平成二十四年六月十八日提出質問第二九九号
衆議院決算行政監視委員会の仕分けに対する文部科学大臣の回答に関する質問主意書
提出者 河野太郎
衆議院決算行政監視委員会の仕分けに対する文部科学大臣の回答に関する質問主意書
一 スパコン「京」の開発について、科学技術・学術審議会と総合科学技術会議で検討を進めてきたということだが、本件について、それぞれの役割分担はどうなっているのか。その権限と責任も含め、具体的に説明されたい。
二 複合型から単一型に方針転換した等の経緯について文部科学省ホームページにおいて公開したとのことだが、報告においては公開した経緯のみを説明しているだけで具体的な事実や方針に対する記載は一切無い。ホームページ上の資料だけでは、何が具体的な事実や方針なのか、理解するのは困難であり、具体的な説明をされたい。
三 スパコン「京」関連予算の減額については個々の事実のみではなく、全体像(補正予算による手当てや将来見込みも含め)を明らかにされたい。
四 国内の既存のベクトル型との連携について、環境整備を進めているとは具体的に何をしているのか、ロードマップも含め、具体的に示されたい。
五 今後の開発戦略についての検討体制およびスケジュールについて、これを検討するための前提となる「国内における必要な総計算能力、地域分散の必要性、民間のニーズなどについてのデータ」の収集状況について現時点で把握していること及び調査・検討のスケジュールについて、別途明らかにされたい。
六 「京」の利用については「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に基づいていることは承知しているが、コンソーシアム体制が「中立・公正」な運用を阻害しているのではないかという懸念に基づき、決議において改善要請に至ったものである。これにも関わらず、小委員会への報告では、法の趣旨および運用の枠組みを説明したことにとどまり、こうした懸念を払拭する説明となってはいない。改めて、小委員会が示した決議の趣旨に沿った、政府の要請に対する回答を記せ。
右質問する。