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平成二十四年八月八日提出質問第三六一号
V−二二オスプレイの安全性に関する質問主意書
提出者 熊谷貞俊
V−二二オスプレイの安全性に関する質問主意書
米政府が沖縄に配備する予定の垂直離着陸輸送機MV−二二オスプレイ十二機が七月二三日に米軍岩国基地に搬入された。しかし、同機はこれまで試験飛行の時から相次いで事故を起こし、我が国においてもその配備に際し、安全性の大きな懸念が指摘されているところである。
同機には、大きな三枚の「プロップ・ローター」と呼ばれる回転翼がエンジンと共に固定翼の両端に備わっているが、いわゆるオートローテーション機能は通常のヘリコプターと異なり、極めて高度な制御機能が必要であると考えられることから、緊急時に十分機能するのか、検証が必要と考える。
1 V−二二オスプレイの回転翼はその機体重量等に比して小さく、オートローテーション機能があったとしても十分な減速が果たせないのではないかとの指摘がなされているが、減速の効果についてどのように認識しているのか。
2 オートローテーション機能は、一定以上の速度と機体重量がなければ効果がないとされていると承知している。V−二二オスプレイの場合、時速二〇〇キロメートル以上の水平速度、その他の条件が必要であると一部で指摘されているが、一方で減速効果が十分得られないのであれば、そもそもオートローテーション機能がないも同然であると考えられるが、この点について見解を問う。
二 森本防衛大臣の本会議答弁について
1 七月二六日の衆議院本会議における答弁において、森本防衛大臣はオートローテーション機能について、「日米協議の中で(日本の)担当部局が(米国の)担当部局に対して累次照会して確認してきた」と答弁しているが、日米の担当部局とは具体的にどこを指すのか。また、累次とは具体的に何時の事を指すのか。
2 本年四月のモロッコでの訓練中の死亡事故後にも担当部局に照会を行ったのか。また、行ったならば、この機能につきいかなる説明を受け、その内容が従前から変化したということはないのか。
右質問する。