質問本文情報
平成二十七年二月十日提出質問第五五号
新たに選出された沖縄県知事に対する政府の対応等に関する再質問主意書
提出者 鈴木貴子
新たに選出された沖縄県知事に対する政府の対応等に関する再質問主意書
沖縄県宜野湾市にある米海兵隊普天間飛行場を名護市に移設する政府案に反対し、普天間飛行場の県外移設を訴え、二〇一〇年の知事選挙で当選した沖縄県の仲井眞弘多前知事が、二〇一三年十二月二十七日、一転して辺野古の埋め立てを承認した。一方で、昨年一月十九日、沖縄県名護市長選挙が執行され、反対する現職が二期目の再選を果たした。更に同年十一月十六日、同じく辺野古の埋め立ての反対を訴えていた翁長雄志氏が新たに沖縄県知事に選出された。
右と「前回答弁書」(内閣衆質一八九第一八号)並びに、答弁書(内閣衆質一八六第五九号、内閣衆質一八六第四号、内閣衆質一八六第二四号)を踏まえ、再質問する。
二 前回質問主意書で当方が、「…安倍晋三内閣総理大臣並びに菅義偉内閣官房長官は、同知事と面会する時間をとらなかったと承知するが、右の理由は何か。翁長知事が普天間飛行場の辺野古移設に反対していることが理由であるのか。」と問うたところ、「前回答弁書」(内閣衆質一八九第一八号)で、「お尋ねについては、日程上の都合によるものであり、御指摘の理由によるものではない。」との答弁がなされている。安倍内閣総理大臣の日程を管理している部署並びに責任者の官職氏名をそれぞれ明らかにされたい。
三 翁長知事が安倍晋三内閣総理大臣並びに菅義偉官房長官との面会が実現されないのは、翁長知事が政権の方針に反対していることが理由ではなく、あくまでも日程上の都合で面会ができなかったということか。改めて、確認を求める。
四 本年二月三日の参議院予算委員会で、翁長知事と面会してないことについて、安倍晋三内閣総理大臣は、「内閣改造や衆院選などがあり、そういう機会がなかった。今後翁長氏やそのスタッフとの信頼関係が生まれる中で対応したい」と述べているが、現時点で、安倍内閣総理大臣は翁長知事との中で信頼関係はないという考えでいるのか。
五 四でいう信頼関係とはどういったことを指すのか。安倍総理大臣の見解を具体的に示されたい。
六 本年二月六日にも、米軍基地を抱える沖縄県内の自治体首長らと、基地負担軽減を政府に要請したが、安倍内閣総理大臣や菅義偉官房長官と面会できなかったと報道されている。また関係閣僚との面会もできていないと承知するが、安倍総理大臣から関係閣僚に翁長知事との面会を拒否するよう指示が出ているのか。確認を求める。
七 現時点で安倍総理大臣に翁長知事から面会の要請はあるのか、また安倍総理大臣は面会の要請に応える意思はあるのか。確認を求める。
右質問する。