答弁本文情報
令和七年十月三十一日受領答弁第三号
内閣衆質二一九第三号
令和七年十月三十一日
内閣総理大臣臨時代理
国務大臣 木原 稔
国務大臣 木原 稔
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員上村英明君提出東京大学における琉球人遺骨の保管状況等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員上村英明君提出東京大学における琉球人遺骨の保管状況等に関する質問に対する答弁書
一について
前段のお尋ねについては、「鳥居氏などにより持ち出された琉球人遺骨が、東京大学に保管されている」ことについては、その「可能性」も含めて把握していないが、御指摘の「東京大学に対し、琉球人の人骨標本番号が記載された全ての文書を開示するよう求める請求」が行われ、東京大学が「「不存在」だとして不開示と決定」した旨の報道があったことは承知している。
後段のお尋ねについては、「当時の刑法上の扱い」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、「鳥居氏などによる琉球人遺骨の持ち出し」の事実関係について承知しておらず、また、犯罪の成否については、個別の事案ごとに、収集された証拠に基づいて判断されるべき事柄であるため、お答えすることは困難である。
二について
大学に保管されている遺骨の管理及び取扱いについては、一義的には、遺骨を保管している大学において適切に対応されるべきものと考えており、お尋ねの「東京大学による琉球人遺骨の保管状況の把握及び返還に向けた手続の支援等」を行う予定はない。
三について
お尋ねの「琉球人遺骨についてどのようなものとして理解しているのか」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではなく、また、「遺骨をめぐる研究者と遺族等の理解の齟齬」については、個別の状況等によって異なるため、お尋ねについて一概にお答えすることは困難であるが、いずれにしても、大学に保管されている遺骨に係る対応については、一義的には、遺骨を保管している大学において適切になされるべきものであると考えている。

