本会議の議事は、開会の日時、その日の本会議に付する案件と順序を記載した議事日程に従って進められます。
議長、副議長の選挙は無名投票で行われ、議員は投票用紙に選ぼうとする人の氏名を記載し、各議席に備え付けの木札の名刺を添えて持参し投票します。
内閣総理大臣は、それぞれの議院で記名投票により指名されます。記名投票では議員は、投票用紙に選ぼうとする人の氏名と投票者の氏名を記載して投票します。
国会が召集されると、まず本会議を開き、議院の構成を行い、次いで開会式が行われます。続いて衆参両院の本会議において国務大臣の演説が行われます。
常会では、内閣総理大臣が施政方針演説をするほか、外務大臣、財務大臣、経済財政政策担当大臣が演説します。特別会と臨時会では、通常、内閣総理大臣が所信表明演説を行い、場合によっては他の大臣が演説することもあります。これらの演説に対し、各会派を代表する議員が質疑し、内閣総理大臣をはじめ各大臣の答弁があります。
重要な議案について、議院運営委員会が特に必要があると認めた場合には、議員提出の議案にあってはその議員から、内閣提出の議案にあってはその担当大臣から、趣旨の説明を聴き、これに対して質疑をします。
委員会の審査を終了した議案(法律案、予算及び条約など)は、本会議に上程されます。本会議においては、議題宣告の後、その議案を審査した委員会の委員長が委員会審査の経過及び結果を報告し、場合によっては質疑や討論を行った後、採決を行って可否を決します。
採決には、異議なし採決(異議の有無を諮る方法)、起立採決(賛成者の起立を求める方法)及び記名採決(記名投票による方法)があります。参議院では、通常、押しボタン式投票による採決が行われています。
総予算や重要議案などでは、記名投票が行われ、議員は各議席に備え付けの木札の名刺をもって投票します。木札は白票が賛成、青票が反対を表します。